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不確実性とCOVID-19:私たちはどのように対応すべきか? (Koffman et al., Journal of the Royal Society of Medicine, 2020)

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みなさんこんにちは。

微かに混じり合う教育と心理学とアートについて発信していますじんぺーです。

今日も論文を読んでいきます。

 

 

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不確実性とCOVID-19:私たちはどのように対応すべきか? (Koffman et al., Journal of the Royal Society of Medicine, 2020)

ポイント

■不確実性は単純で簡単に定義できる概念ではなく、不確実性の状況は多くの場合、相互に関連したいくつかの要因に起因

・現在のCOVID-19パンデミックでは、不確実性の状況は、これらの要因のいくつかで構成されている可能性がある

■不確実性が抑圧されたり無視されたりすると、意識的にも無意識的にも、患者やその家族に深い感情レベルで悪影響を及ぼす可能性がある

・COVID-19に関連する不確実性のグレーゾーンから得られた証拠を批判的に総合し、それが避けられないものであることを主張

▶黒でも白でもない領域において、不確実性を「打ち負かす」のではなく、その存在を認める

(COVID-19の現在の世界的なパンデミックにおいて、我々は不確実性やそれが生み出す多数の疑問や疑念を排除することはできない)

■COVID-19パンデミックは、医療システムがどのように対応すべきかという点で前例のない不確実性をもたらしている

・構造的な不確実性は、ケアの物理的環境、医療機器、消耗品に関連

・COVID-19のその後のピークが予想されるかどうかという追加の不確実性

■パンデミック前の時代には、情報の山の存在は、より多くの人々に確実性の神話を提供していたかもしれない

・現在のCOVID-19の状況を考えると、複数の情報源からの複数の矛盾したメッセージを持つニュースの「infodemic」にさらされているため、確実性は今や幻想であり、不安はどこにでもあるものである

 

コメント

コロナとUncertaintyの関係を引用したくて読んだ論文。未知の未知数と既知の未知数の違いは言語化しておいたほうがいいと思った。また、この当時は治療法も定まっていなかったし、特に不確実性が高かったんだろうなあと思った。

 

論文

Koffman, J., Gross, J., Etkind, S. N., & Selman, L. (2020). Uncertainty and COVID-19: how are we to respond? Journal of the Royal Society of Medicine, 113(6), 211–216. https://doi.org/10.1177/0141076820930665