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絵画の美的鑑定における気質、美術知識、形式的要素の影響について 絵画の美的評価に及ぼす影響(Jankowski et al., Psychology of Aesthetics, Creativity, and the Arts, 2020)

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みなさんこんにちは!

微かに混じり合う教育と心理学とアートを考えていますじんぺーです。

今日も論文を読んでいきます。

  

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絵画の美的鑑定における気質、美術知識、形式的要素の影響について 絵画の美的評価に及ぼす影響(Jankowski et al., Psychology of Aesthetics, Creativity, and the Arts, 2020)

McAdams and Pals (2006) のマルチレベルのパーソナリティの枠組みと、Leder and colleagues (Leder, Belke, Oeberst, & Augustin, 2004) の美的鑑賞のモデルに基づいて、美的判断は、絵画と選択された人の特性(すなわち、気質の特徴、専門性のレベル、絵画から想起される個人的な経験)との間の相互作用によって予測されるという仮説を立てた。

19人の専門家と21人の非専門家が、100点の具象絵画の美的評価を行った。その後、参加者は、自分が最も魅力的だと評価した絵画10点と最も魅力的でないと評価した絵画10点に関連した個人的なストーリーを語った。

本研究では、絵画の形式的要素(輝度、彩度、複雑さなど)が、美的評価を規定する気質と相互作用することを明らかにした。第2に、絵画の形式的要素と美的評価との関係において、専門知識がモデレーターとなっていた。第3に、絵画の情緒的な雰囲気と個人の理想的な情緒体験のパターンとの間に一致があればあるほど、参加者は絵画をより魅力的に評価した。この関係は、絵画に関連した個人的な物語の感情的環境と理想的な感情的経験の個人的パターンとの間の一致によって媒介された。絵画の形式的要素と美的評価の関係において、気質的特徴、専門知識、個人的な意味が果たす役割について考察した。

 

コメント

偶然見つけたけど、とても引用しやすそうなので、ちゃんと読みたい。第3の発見のところ、ポジティブが好きな人がポジティブをみたら評価高くなるってことよね。

 

論文

Jankowski, T., Francuz, P., Oleś, P., & Chmielnicka-Kuter, E. (2020). The effect of temperament, expertise in art, and formal elements of paintings on their aesthetic appraisal. Psychology of Aesthetics, Creativity, and the Arts, 14(2), 209–223. https://doi.org/10.1037/aca0000211