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Every penny counts: 全体論的・分析的思考スタイルがCovid-19の時代の寄付の意思決定に及ぼす影響について(Zhou et al., Personality and Individual Differences, 2021)

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みなさんこんにちは!

微かに混じり合う教育と心理学とアートを考えていますじんぺーです。

今日も論文を読んでいきます。

 

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Every penny counts: 全体論的・分析的思考スタイルがCovid-19の時代の寄付の意思決定に及ぼす影響について(Zhou et al., Personality and Individual Differences, 2021)

ハイライト

ホリスティックな思考を持つ個人は、Covid-19の目的のために、より多くの寄付をすることを決めた。
・この効果は、自己概念などの寄付に関連する構成要素を超えて見られた。

・根本的なメカニズムは、寄付が変化をもたらすという認識である。

・これらの知見は、Covid-19の時代における実際の寄付の意思決定にも当てはまる。


アブストラクト

本研究では、全体論的・分析的思考スタイルの個人差が、人々の寄付の意図や意思決定にどのように影響するかを調べた。具体的には、より全体論的な思考スタイルを持つ個人は、より全体論的な思考スタイルを持たない個人と比較して、より多くの寄付を行う可能性が高く、その効果は「1円でも多く」という信念によって媒介されることがわかった。最初の2つの研究では、認知スタイルがCovid-19に関連する活動への寄付に与える影響を検証した。Covid-19対策のように、多くの受益者に影響を与える活動への寄付を募る際には、個々の寄付者が自分の寄付は重要であると信じることが重要であるため、この文脈は重要である。本研究では、認知スタイルが寄付意図と寄付額に与える影響の根本的なメカニズムを明らかにした。第3の研究では、我々の発見がCovid-19の文脈を超えて拡張され、他の非営利プロジェクトに一般化できることを示す。

結論として、全体論的分析的思考スタイルのような個人差のある変数を考慮に入れることは、寄付の意思決定を説明する上で重要であり、特にCovid-19が生み出したようなパンデミックの状況において、社会的介入を設計・実施する際に考慮する価値があるかもしれない。

 

論文

Zhou, X., Requero, B., Gonçalves, D., & Santos, D. (2021). Every penny counts: The effect of holistic-analytic thinking style on donation decisions in the times of Covid-19, Personality and Individual Differences, 175, 110713. https://doi.org/10.1016/j.paid.2021.110713.