主な専攻と取得できる教員免許【教育大学とは②】
こんにちは!
教育と心理学について日々考えているじんぺーです。昨日から、より有益な情報を!ということで、教育大学のことを、実際に通っているぼくが紹介する企画を始めています。
前回は、ホームページをさらったくらいになったので、実質今回が1回目と言う感じですね。
それでは、行ってみましょう~~!!
まず、今回書こうとしていることをざっと紹介!!
どんな専攻があるの??
そもそも専攻と言われてもピンと来ないかもしれません。
教育大学というのは、総合大学と比較して、単科大学と呼ばれます。教育学部しかないからですね~
だから、ぼくたちの大学での肩書きは、ほぼこの専攻で決まります。さっそく京都教育大の専攻を見てみましょう~~
- 教育学専攻
- 幼児教育専攻
- 発達障害教育専攻
- 国語領域専攻
- 社会領域専攻
- 英語領域専攻
- 数学領域専攻
- 理科領域専攻
- 技術領域専攻
- 家庭領域専攻
- 美術領域専攻
- 音楽領域専攻
- 体育領域専攻
の13の専攻があります。ちなみにこの専攻、奈良教育大では、専修といってほぼ同じ分類がされているそうです。さらに調べてみたら、東京学芸大では、選修と呼んでいるそう、漢字が違うのおもしろい。大阪教育大はもう少しややこしい分類でした。
ここまで来たら、お気づきかと思いますが、ほぼ、学校で習う教科の名前が専攻名になっているんですね~
取得できる教員免許
先ほどまでの専攻の説明が終われば、こちらもほぼ説明要らずかもしれません。
お察しの通り、基本的には、専攻名と同じ名前の教員免許が取れちゃいます。国語領域専攻なら国語の、音楽領域専攻なら音楽の教員免許が取れる、という具合です。
基本的と書いたのは、教育学、幼児教育、発達障害教育の3専攻には、教科名がついていないからです。
ここで、新たな概念をみなさまにお教えしなければなりません。
「主免・副免」は教育大学を理解するキーワード!?
字面の通りなのですが、
主免:教育大生が取得する主な免許
副免:教育大生が取得するサブ的な免許
という意味です。
今まで見てきた専攻で、主免を自分で選べない専攻が2つだけ存在します。それは、教育学専攻と幼児教育専攻です。
教育学専攻の主免は、小学校、幼児教育専攻の主免は、幼稚園教諭免許と決まっています。
(ちなみに、美術領域専攻の中にある書道分野の学生は主免が高校で決まっているという情報があります。)
逆に言うと、他の専攻では、主免を選べるのですね~
例えば、英語領域専攻の学生は、主免を、小学校教諭の免許にするか、中高英語教諭の免許にするか、選ぶことができます。発達障害教育専攻の学生も、主免を、小学校教諭の免許にするか、中高教諭(教科自由)の免許にするか選べます!
副免は、主免以外の免許から選んで取得できます!
例えば、教育学専攻でいえば、主免ですでに小学校教諭の免許をゲットするので、副免では、中高の好きな教科を選んだり、幼稚園教諭の免許を選んだり、特別支援学校の免許を選んだりもできます。
教育大学の取得可能な免許の仕組み大体わかっていただけたでしょうか~?
教員免許以外の免許も取れる??
これまでは、取得可能な教員免許のお話をしてきました~
それ以外にも、教育大学で取れる免許等をご紹介しますね~
・学校図書館司書教諭
司書教諭は、学校図書館の運営を中心的に担う読書教育の専門家。らしいです!
・学芸員
美術館や博物館、動物園などの文化施設に勤務し、作品や資料の収集、管理等を専門的に行う仕事。らしいです!
・保育士資格
こちらは大学の授業で取れる資格ではないのですが、独学で勉強して、試験合格を目指します。
なぜここに書いたかというと、幼児教育専攻の学生の多くが、資格取得に向けて、勉強しているからです。ただでさえ、大学の授業がいっぱいの中、自分で別な勉強をするなんて、すごいですよね!
ちなみに、今流行りの認定こども園で働くためには、原則として、幼稚園教諭免許と保育士資格の両方が要るみたいです。
・心理士関係資格
残念ながら、臨床心理士や昨年できたばかりの国家資格、公認心理士の資格を得ることは、京都教育大学の学部ではできません。
しかし、この類の資格取得には長い年月がかかり、学部の時から資格取得の条件となる単位を取り始めておくことが必要です。
京都教育大学の、教育学専攻には心理学コース(3年生から本格的にスタート)なるものが存在し、それらの単位を取得できます!
そのうえで、大学院に羽ばたいていくわけですね!
他の教育大の様子をのぞいてみても、どこの大学にも、このような心理学を専攻とする領域はあるようなので、興味のある方はチェックしてみてください。
ぼくが思いついたのはこのくらいです~まだあるかなあ。
あるなら教えてください!この教育大学では、こんな免許取れるぞ、みたいなの、ぼくも知りたいです!
実際に免許を取るパターンを紹介!!
【Jくん(教育学専攻)の場合】
主免:小学校教諭
副免:中高英語教諭
最もオーソドックスなパターンでしょう。
教育学専攻は主免が小学校と決まっているため、「副免何にするん(したん)??」というのが、鉄板の話題となっています笑
ちなみに、このJはぼくのことです。ぼくは、教育学専攻を小学校主免と知らずに京都教育大学に入り、当時、中学英語の先生になる気まんまんだったので困惑しました笑
【Aさん(幼児教育専攻)の場合】
主免:幼稚園教諭
副免:小学校教諭、中高体育、特別支援学校教諭、(保育士資格)
たまにこのような、ドМな免許取得パターンを取る人がいます笑
想像通り、めちゃくちゃ忙しいようです。
免許は、ないよりは、あったほうがいいですからね。どこかで役に立つことでしょう!
また、このレベルになると、効率的に授業を取っていく必要があると思うので、専攻によっては、ここまで取れない可能性もあります。
【Oくん(数学領域専攻)の場合】
主免:中高数学
副免:中高理科
中高の教科を固めてくるパターンですね。
これはぼくの友だちが実際にやっていたパターンですが、実は、あまりやる人がいません。
これは先ほどと違って、見た感じでは分からないのですが、めちゃくちゃ大変です。
ぼくらの大学では理科領域専攻の1,2年生が1番大変と言われています(たぶん)。理系の学部にいる方は共感できるかもしれませんが、レポートがとにかく大変なようです。
彼は、1,2年の時に主に数学の授業を取って、理科領域専攻の1,2年生が取るはずのレポート大変な授業を3年生以降に取り出したのです。この時の彼はとても苦しそうでした、彼もやめとけって言ってた気がします笑
他にも、いろいろパターンはあるのですが、ここらへんにしておきます。
なんか、免許のカスタマイズみたいで楽しそうでしょ。
卒業資格とは関係なく、教育学専攻の学生が、特別支援学校教諭の免許を取ったり、音楽領域専攻の学生が英語の免許を取ったりしているのを見ていると、大学に入った後でも、それなりに可能性は広がっているんではないかなあと思ったりします。
いろんな人にチャンスがあっていいですよね。わくわくします。
今回もここまで読んで頂きありがとうございます!!
次回は免許取得と卒業のために必要な単位の話でもしようかなあ~