【卒業論文】感動は何を生むんだろう?ー感情の心理学
こんにちは😊
日々、教育と心理学について考えているじんぺーです!
本日は、大学ラストイヤーであるこのぼくが絶賛取り組んでいる卒業論文、通称卒論の内容をちらっとご紹介したいと思います!
そもそも卒論って教育のことじゃないの??
こう思った方少しはいるのではないでしょうか?
最近、ぼくのブログを見つけてくれた方は特にそう思うのではないでしょうか。
(このブログを見つけてくださり本当にありがとうございます!)
なぜなら、これまで偉そうに教育のことを語ってきてるから、ですね笑
たまーに書いていたのですが、ぼくは教育学部にはいるものの専攻は心理学です。それも教育心理学とも少し違う認知心理学というものを勉強しています。
この認知心理学、扱う領域は莫大で、認知、思考、知覚、感覚、記憶、言語、などなど、聞いたら少し身構えてしまう単語が並びます。
そんな中でもぼくが特に興味があるのが、「感情」です。
人がどんな気持ちなのかに興味があります。先日「感情心理学会大会」にも参加しましたしね。
都内にはほとんど来ないと言っておきながら、この土日で来ておりまして、ぼくの研究してることに1番近いと思われる分野がこれでして、、、教育関係なくてごめんなさい笑🙏🙏🙏 pic.twitter.com/MaVSMzbiOq
— じんぺー@Teacher Aide (@hitsuwari5th) 2018年11月11日
しかし、「感情」といっても、まだまだ範囲が広く、さまざまな研究があります。
そんな感情の中でも、ぼくが1番興味があること、それは、
「感動体験」
です。
「感動」って、そもそも感情なの?それとも現象なの?
まず、みなさまに知っておいて頂きたいことがあり、それは、「感動」というものについて、国内でも国外でもあまり研究が進んでいません。定義すらあいまいです。
日本語の「感動」に当たる英語は「being moved」とされることが多いですが、それも完全に対応しているとは言えません。
また、「感動」について考えていく時、よく行われる議論として、
「感動」はある感情を表しているのか、それともある現象を表しているのか
という議論があります。
つまり、前者の立場に立てば、「感動とは、嬉しさや悲しさなど、さまざまな感情が組み合わされたある感情」となり、後者の立場に立てば、「感情を伴ったあるイベント」というようになります。
ちなみにぼくは後者を支持していて、感動体験とは、ただの感情の変化以上の何かであると考えています。
後者の立場に立つことが、ぼくの卒論を考える上での前提条件でもあるかもしれません。
具体的に卒論でやっていること
「感動」について研究が盛んには行われていないにせよ、先人の研究により分かってきたことももちろんあります。
よく行われてきた研究は、感動の類型化ですね。
例えば、感動研究の第1人者で戸梶先生という先生がおられるのですが、先生は感動を、
- 喜びを伴う感動
- 悲しみを伴う感動
- 驚きを伴う感動
- 尊敬を伴う感動
の4種類に分けました。
このような研究は他にもあります。
そんな中、ぼくがやりたい研究は、
「感動によって、人がどのように変わるか(感動は人にどんな影響を与えるか)」
というものです。
さらに、先人の研究で、感動は、
・自分が直接体験した感動(壮大な景色、イベント、人との出会い等)
・作品を通して得られる感動(小説、映画、音楽等)
の特徴が違うということが分かっています。
ぼくはその2種類が人に与える影響も違うのではないかと予想して、それらを分けて考える研究もしています。
大きなイベントが終わった後の感動と、映画などで得られる感動ってなにか違う影響を与えると思いませんか??
なぜ「感動」に注目するのか??
最後になぜぼくが「感動」というものに興味を持ったかをご紹介して終わろうと思います。
ぼくは、心理学とか感情とかうんぬんの前に、人間というものに興味があります。
周りの人に興味があると同時に、自分自身にも興味があります。
なぜ目の前の人がこういう人になったのかとか、なぜ自分自身がこういう人になったのか、とても気になります。
もちろん、その人がその人になったのには色んな理由があります。家族とか、友人関係とか、仕事とか、、、
そんな中、ぼくが注目したのは感動体験だったのです。
自分のこれまでの短い人生を振り返ると、要所要所で、記憶に深く残る感動的な出来事に出会ってきたということが分かりました。
あくまで、「今思えば」という話ですが、そのような体験のたびに、自分が生まれ変わったかのように感じられたのです。
「感動体験」というものに人を生まれ変わらせる力があるのではないか。
そのように考え、今の研究をしています。
いまだに分からないことも多く、実態がないものと向き合う途方もない研究ですが、だからこそ面白さも感じています。
また、卒論が完成した際にはみなさんにもどんな結果になったかお伝え出来ればと思います!!!
卒論始めるタイミングでブログ始めたからなあ、いよいよがんばる。