流暢性増幅モデル:流暢な刺激はより強度を示すが、肯定的な評価を示すとは限らない (Albrecht & Carbon, Acta Psychologica, 2014)
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流暢性増幅モデル:流暢な刺激はより強度を示すが、肯定的な評価を示すとは限らない (Albrecht & Carbon, Acta Psychologica, 2014)
研究で繰り返し示されているように、処理の流暢さは判断の形成に大きな役割を果たしている。Hedonic Fluency Modelによると、より流暢に処理された刺激は、流暢に処理されていない刺激よりも肯定的に評価される。このような知見を示すほとんどの研究では、複雑性の低いニュートラルまたはポジティブの刺激を使用しているため、初期刺激の価数の潜在的な影響を検証することはできません。本研究では、非常にネガティブなものから非常にポジティブなものまで60種類のIAPS刺激が参加者によって好感度で評価された。処理の流暢さは、知覚的プライミング(7ms)によって操作された実験1(N = 35)の結果は、Hedonic Fluency Modelの予測を支持するものであったが、最初に正の価数を持つ刺激についてのみであった。実験2(N=39)では、刺激の内容へのアクセス性を高める(プライム時間を100msに延長する)ことは、実験1の結果を説明することができないことが示された。また、評価判断の増幅要因として処理の流暢さを再解釈するためのモデルを提示した。
ハイライト
・IAPSデータベースからの60刺激を系統的に変化させた価数の刺激
・刺激の強弱は知覚プライミングによって操作
・ポジティブ刺激の好感度はHedonic Fluency Modelと一致
・ネガティブ刺激の好感度はHedonic Fluency Modelと対照的
・流暢性を増幅因子とする代替モデルを提案
論文
Albrecht, S., & Carbon, C. C. (2014). The fluency amplification model: Fluent stimuli show more intense but not evidently more positive evaluations. Acta Psychologica, 148, 195–203. http://dx.doi.org/10.1016/j.actpsy.2014.02.002