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畏敬の念と美的体験に対するシロシビンのマイクロドージングの効果:事前に登録されたフィールドおよびラボベースの研究(van Elk et al., Psychopharmacology, 2021)

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みなさんこんにちは!

微かに混じり合う教育と心理学とアートを考えていますじんぺーです。

今日も論文を読んでいきます。

 

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少しお休みしてしまいました。大事な発表があったので自分のことを許します。

 

畏敬の念と美的体験に対するシロシビンのマイクロドージングの効果:事前に登録されたフィールドおよびラボベースの研究(van Elk et al., Psychopharmacology, 2021)

概要

マイクロドージングとは,幻覚を起こさない程度の少量のサイケデリックを定期的に摂取することであり,社会的なトレンドとなっている。マイクロドージングは、自然や芸術の体験を高めるという主観的な報告を受け、本研究では、psilocybinのマイクロドージングが畏敬の念や芸術の知覚に及ぼす影響を調べることにした。

事前に登録されたフィールドとラボを組み合わせたこの研究では、参加者はマイクロドージングのワークショップに参加した後、3週間連続でシロシビンのマイクロドージングまたはプラセボを自己投与することを志願し、条件は参加者と研究者には見えないようにした。2週間の休憩の後、条件の割り当ては逆になった。各ブロックにおいて,参加者は2回研究室を訪れ,シロシビンのマイクロドーズとプラセボの効果を測定した。標準化された畏敬の念の測定法を用いて、参加者は短いビデオや異なる画家の抽象芸術作品を見たときの体験を報告した。確認分析の結果、プラセボと比較してマイクロドージングでは、面白い動物や動く物体のビデオに対してより多くの畏敬の念を感じていた。しかし、実験参加者の約3分の2は、実験条件を知らされていなかった。以上の結果から、マイクロドージングの主観的な効果の背景には、期待効果が作用している可能性が示唆された。

 

論文

van Elk, M., Fejer, G., Lempe, P., Prochazckova, L., Kuchar, M., Hajkova, K., & Marschall, J. (2021). Effects of psilocybin microdosing on awe and aesthetic experiences: a preregistered field and lab-based study. Psychopharmacology, 0123456789. https://doi.org/10.1007/s00213-021-05857-0