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教員免許取得のための必修単位と授業の話【教育大学とは④】

f:id:jin428:20181018071023j:plainこんにちは😊教育と心理学とロックンロールについて、日々考えているじんぺーです。

 

【教育大学、教えます】シリーズも4回となりました。前回も単位の話をしていたのですが、内容が盛りだくさんになりすぎて内容まで書けませんでした。

 

 

こちら、前回の記事です。

 

www.jinpe.biz

 

そこで、今回はいよいよ、どんな授業があるかどんどん見ていきたいと思います!

 

内容はこんな感じ!!

 

 

教員免許取得のための必修単位とは??

前回も見て頂いた文部科学省さまの資料ですが、これでおおまかなことは分かってしまいます。

 

2.(6)教員免許状取得に必要な科目の単位数・内訳:文部科学省

 

今回は単位数ではなくて、教科の中身に注目していきますよ~

 

必修単位の授業ってどんな授業があるの??

上の資料を参考に1つずつ見ていきましょう~

 

教科に関する科目

はじめに「教科に関する科目」を見ていきます。

 

小学校教諭1種:8単位

中高教諭1種:20単位

 

と見て分かるように、中高の先生になるためにより必要な単位のようです。

 

より専門性が求められるといわれる中高教諭なので、想像通りかもしれませんね。

 

小学校と中高でわけて見ていきます!

 

小学校教諭の場合

教科に関する科目といえば、なんといってもこれです。

 

「小学校教科内容論」

 (ぼくらは小内論と略すので以下これでいきます)

 

その名の通り、小学校の教科の内容を教えてもらいます。

小内論も教科の数だけあって、小内論国語、小内論図画工作などがあります。

 

ここで、1つだけ疑問が発生しました。

 

上で、小学校教諭1種免許は8単位とでかでかと書きました。

 

しかし、どうもぼくは小内論をもっとたくさん取った気がしてならないのです。この単位は1回生でとることが多いので、記憶が曖昧です。

 

そこで、この記事を書くときたびたびお世話になっている履修案内を参照してみます。

 

f:id:jin428:20181018071612j:plain

そしたら、やはり、小内論は12単位取らなければいけないことになっています><

 

京教特別ルールなのか、なんなのか気になるところです。まあうちの大学がびしばし鍛えてくれているのでしょう(適当)

 

中高教諭の場合

それぞれの教科の内容を学んでいきます。

 

ぼくの場合でいえば、英語の授業をたくさん取っていました。もちろん文法や、リーディングの授業もあるのですが、他にも英語の歴史を学ぶ「英語史」や英語の発音について学ぶ「英語音声学」などがあります。

 

中高の先生になるためには、自分の教科のことについて、深い知識が必要になるんですね~

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教職に関する科目

続いては、「教職に関する科目」を見ていきましょう~

 

小学校教諭1種:41単位

中高教諭1種:31単位

 

こちらはさらに6つの項目に分かれています~小学校と中高重なる部分がほとんどなので、一緒に見ていきましょ~

 

1.教職の意義等に関する科目:2単位

2単位ということで、こちらは授業1つですね。

 

京教でいえば、「教職の研究」という授業です。

 

現職の先生が来られて、話を聞いた記憶があります(少し)。

 

2.教育の基礎理論に関する科目:6単位

名前の通りですが、教育の基礎理論について学びます。

 

京教の授業でいえば、必修の

 

「教育の理念と歴史」「教育心理学」

 

と、選択必修の

 

「公教育経営論」or「教育社会学」

 

があります。

 

教育の理念と歴史といえば我らが相澤ティーチャーの名著「教育学の基礎と展開」を使いましたね。とてもまとまりがよくて、この本だけは後輩に譲らずにいます笑

 

教育学の基礎と展開 [第3版]

教育学の基礎と展開 [第3版]

 

 

調べてみたら、第3版になってますね。表紙の色も紫に!かっこいい!

 

もし、教育大学に今から行く人がいれば、先に読んどいたら最強ですね(今はそんな暇ないと思いますが…)

 

3.教育課程及び指導法に関する科目

こちらは、

 

小学校教諭1種:24単位

中高教諭1種:12単位

 

と大きく必要単位数が異なりますが、内容に関してはあまり変わらないので一緒に見ていきましょ~

 

教育課程の意義及び編成の方法:1単位

いわゆる学校のカリキュラムについて学びます~

 

半期15回ほど授業があるうちの半分は小学校、もう半分は中高の教育課程について勉強したので、1単位ずつとなっていますね。

 

各教科の指導法:18単位(小学校)、6単位(中高)

さきほどの単位数の差はここから生まれていました。

 

上で「教科に関する科目」では「何を教えるか」を勉強しますが、ここでは「どのように教えるか」を勉強します。

 

お気づきの方もおられると思いますが、小学校では「初等◯◯」といって、小学校で教えるすべての教科について、この授業を取らなければなりません。

 

特に、京都教育大学で有名な授業といえば、「初等算数」通称「初算」ですね。

もはや恒例となっている、算数なのにゴリゴリの「暗記問題」がテストの時立ちはだかります。

 

また、「初等音楽」では、ピアノの実技が多くを占めていて、初心者を苦しめます。

 

中高教諭向けの「中等◯◯」は自分の取りたい教科だけでいいですが、「中等ⅠからⅢ」までを取る必要があります。(必修ではないですがⅣもあります。)

 

 

初等、中等に共通しているのは、授業内に「模擬授業」をすることです。*1

 

道徳の指導法:2単位

なぜ道徳の指導法だけ、独立しているのでしょうか。

 

特別活動の指導法:1単位

と思いきや、特別活動の指導法も独立していました。

 

これらには、学校(大学ではないよ)のカリキュラムが関係していますね。

 

簡単に説明すると、小学校には教育課程の5領域(中高は4領域)なるものが存在し、それらは、

 

「各教科」「道徳」「外国語活動」「総合的な学習の時間」「特別活動」

*2

 

そういうわけで、大学の教員免許取得カリキュラムもこんなくくり方になっているのですね!

 

4.生徒指導、教育相談及び進路指導に関する科目:4単位

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こちらは、小学校と中高どちらも4単位ですね。

 

名前の通りすぎる授業が展開されていたので、内容についてはあまり詳しく書く必要ないかもしれません。

 

京都教育大学では、臨床心理学の先生がこの授業を教えてくれます。

 

カウンセリングや不登校、いじめのことも扱う授業なので、臨床心理学の専門知識がいるのですね。

 

こんな教科書を使ってました。

 

生徒指導と教育相談:父性・母性の両面を生かす生徒指導力

生徒指導と教育相談:父性・母性の両面を生かす生徒指導力

 

 

5.総合演習:2単位

実は、この授業今絶賛受講中です。

 

最終学年の後期にあるこの授業はいわば最後の砦のような授業です。先生になる準備できてますか~って感じです。

 

今、受けているところなので、なんとも言えませんが、現職の先生が話に来てくださったり、1つ学校を選んで、授業研究会に足を運んだりするみたいです!

 

最終学年でしか取れない必修は、落とせば留年確定なので、みな必死です笑

 

6.教育実習:5単位

主免では4週間、副免では2週間の実習があります。

 

京教は附属学校がたくさんあり、そちらで実習させて頂きます~

 

これだけで記事書けそうなので、また書きます~

 

 

その他の科目:8単位

すべての学校種で共通です。

 

8単位の中身も決まっていて、

 

「日本国憲法」「体育」「外国語コミュニケーション」「情報機器の操作」

 

こちらが意外と大事で、というのもこれらを取得しないと、教育実習に行くことができないからです。

 

日本国憲法を1,2年生で取れずに、3年生での実習に行けず、結果的に卒業が延びてしまった人を知ってます。

 

 

 

 

というわけで駆け足で見てきましたが、以上が教員免許を取得するために必要な単位たちです。

 

ちょっとややこしいと思うかもしれませんが、入学後たくさん説明されるし、友だちと協力しながら取っていけば、そんなに難しいこともないので、気楽でいてくださいね~

 

 

 

今回もここまで長いこと読んで頂きありがとうございます。

 

 

次は何書こうかな~学校生活のことも書きたいし、実習のこともいずれは書きたいですね。

*1:模擬授業とは、学生を子どもに見立てて、授業を行ってみることです。

*2:中高では、外国語が教科に含まれるため、4領域に。ちなみに、次の学習指導要領改訂で、5,6年生も外国語が教科になる。