レビューするつもりあまりなかったのに、している理由【教育系書籍レビュー⑦】『「学校の当たり前」をやめた』工藤勇一著
こんにちは😊
教育と心理学について日々考えているじんぺーです!
前回は心理学系の書籍として、『ネガティブ・ケイパビリティ』をレビューしました!
こちら、本当に知っておいて欲しい概念なので、まだの方は読んで頂ければ嬉しいです✨
そして、今回は、話題の教育本『「学校の当たり前」をやめた』を取り上げてみたいと思います!やっとで読めました!
軽めにいきます〜!
本当はレビューするつもりなかった?
というのも、この本は話題になりすぎていて、もう既に多くの人に読まれているだろう、さらに書評もたくさん出ているだろうと思ったからです。
例を挙げると、
Twitterの教育界隈では知らない人はいないさる先生の書評です。ぼくもこの本を読む前からこちらの書評は読んでいました。
ご自身のアイデンティティである「公教育のティール化」とからめながらのまとめ、お見事としか言いようがありません。
さる先生のものは1例であり、他にもたくさんの方が既にレビューをされています!
そういう理由で、まあこれはレビューする必要がないかなと思っていたのですが、どうしてもみなさまと考えたいことがでてきまして、こうして記事にしております。
「現場を知らない」「学生のくせに」
— じんぺー@Teacher Aide (@hitsuwari5th) January 21, 2019
そうじゃなくて、
「お互いに見えているものを持ち寄って、教育の全景を描き合っていく」いいね✨
「みらいの教育」の中でも印象に残っていた内容です〜 https://t.co/31Q0O3MMww
さる先生とは見えているものも違うと思うので、多少は意味はあるでしょうしね~!
学校って何のためにあるの?(デジャヴ)
デジャヴと書いたのは、以前ホリエモンの「すべての教育は洗脳である」をレビューした時もこのような内容が大半を占めていたからです。
(まだの人はこちらをどうぞ~)
『「学校の当たり前」をやめた』でも同じような見出しがあり、書かずにはいられなかったというわけです。
この問いは、ずーっとぼくの中に存在し続けている問いです。これだというものにいまだ出会えていません汗
(これだという結論が出る問い出ないかもしれませんが)
「学校は何のため?」工藤先生の答えは?
このお話は第2章のはじめに出てきます。そして、この後の章でもなんども繰り返し、学校の存在意義を述べています。
ずばりそれは、
人が社会の中でよりよく生きていけるようにするため
です。抽象的ですが、否定できるところはないですよね~
もう少し具体的にすると、社会では、「コミュニケーション」と「経済活動」を行うためのスキルが必要といいます。
本書ではそれらを身に付けさせるにはどうすればいいか、ということも書いてあるので、読んでみてください~!
工藤先生の答えに対するレスポンス
たしかに、学校は「人が社会の中でよりよく生きていけるようにする」ために存在するべきだと思います!
しかし、「学校でしかその目標が達成できないか」と考えると、それも違うのではないかなあ、と思います。
スポーツ少年団で「コミュニケーション」について教わることもできるでしょうし、働くための最低限の知識やスキルは塾やその他教育施設で学ぶこともできると思っています。
何よりコミュニケーションの方法も働き方のあり方も多様化し過ぎているので、学校で全ての子どもに「コミュニケーション」と「経済活動」を行うためのスキルを付けさせるのも難しいのでは?と思ってしまいます。
(だいぶ堀江マインドに侵食されている気がしますが笑)
1点、学校でしかできない点(現時点)があるとすれば、「すべての人が通える」という点です。スポーツ少年団や塾にはこれがありません。
そのような選択をできない人にとって「学校」がないとなかなか上の2つのスキルが学べないのではないかと思っています。
(お、少し答えに近づいてきた?)
最後に:本書の醍醐味
というわけで、1つ食いついたところだけでレビューをしてきました。
正直、本書の主題は「学校って何のため?」ではないので、少し的外れなレビューになっていると思います。(さる先生の書評読んで!)
しかし、こんな素敵な実践をされている方の意見を知れてよかったな、と思っています。
最後に、ぼくの本書のすごいと思うところを挙げて終わります。それは、
「言葉のパワー」
です。力強くて、読んでいる人の闘志を燃やすような力があると思います。工藤先生という1人の人間の魂がこもっているなあと思いました!
ぼくは本書の最後の1節が好きです。そのまま引かせてください。
草の根活動、自律的に始まり、いつか大きなうねりとなって、教育の本質的な改革が進むことを期待しています。そして、オセロの駒が、一気にひっくり返される日が必ず来ると信じています。
自分に言われているようでした。オセロの駒ひっくり返すための草の根活動、これからも精進します。
とりとめのない書籍レビューとなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。
素敵な文章書けるようになるぞー!